原理
本試薬の重要成分は、当社が独自開発したマルチ抗体検出(MAD、MADⅡ)試薬、即ち、抗体に結合するタンパク質粒子をHRP標識したものです。この性質のため、本試薬は二次抗体が不要で、高感度検出、ワンステップによる迅速検出を実現しています。これらの性質を利用することによって、この他、複数抗原の同時検出やリプロービングによる増感等々、工夫によって多くのことが出来ます。特に、新開発のMADⅡ試薬は従来型のMAD試薬の欠点であった一部の抗体に結合できない課題を克服したものです。
本製品の特長
Easy-WESTERN MultiはMADⅡを用いた新製品で全動物種のIgGが検出可能です。(マウス、ラット、ウサギ、モルモット、ヤギ、ウマ、ロバ、ブタ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコ、サル、ヒトの全IgG種が一次抗体として利用可能です)
1. 二次抗体不要でウェスタンの高感度検出を実現
通常の利用方法で、一次抗体さえあれば二次抗体不要で、高感度の検出が可能です。
2. ワンステップ操作により高感度で迅速な検出を実現
予め本試薬と一次抗体を混ぜることで、ワンステップ検出を利用し、高感度迅速検出が可能です。
3. ワンステップ操作により超迅速な検出を実現
予め本試薬と一次抗体を混ぜることで、60分の迅速検出が可能です。
4. 二次抗体検出で弱かったシグナルの増強も可能
二次抗体を用いて検出した弱いシグナルのメンブレンに、MAD試薬を加えるだけでシグナルを増強することが可能です。
5. 複数抗原同時検出を実現
複数抗原を複数の一次抗体と反応させた後、MAD試薬を用いることで同時検出が可能です。
6. 第3反応を利用し超高感度検出を実現
2次抗体反応の後に、3段階目の反応として利用し超高感度の検出が可能です。予め2次抗体と混合し2段階反応も可能です
注1:一次抗体や比較する二次抗体によっては性能を発揮できない場合もあります。
Q&A
Q: 保存期間はどの程度ですか?
MADとMADⅡ試薬は-20℃保存、その他の試薬は4℃保存すれば1年間は問題なく利用可能です。
Q: 希釈バッファーは他のものでも代用できますか?
いいえ、この希釈バッファーはMAD試薬専用の希釈バッファーで、他のものでは代用できません。
Q: マウス以外の動物種の増感試薬はありますか?
マウス抗体は良く利用されるため、増感試薬を準備していますが、これ以外にはラット増感試薬が準備されています。ラット増感試薬はEasy ELISA Constructor用のものですが本製品でも利用可能です。
実施例
Easy-WESTERNを用いた実験条件とその結果データが、各パンフレットの裏面にあります。ご覧下さい。
取扱説明書とMSDS
Easy-WESTERN用の取扱説明書とMSDSは下記からダウンロードできます。
取扱説明書-Multi
MSDS(エチレングリコール)
詳細はHPにも記載ございます
HP商品ページを見る